商品市況と為替相場の関係

商品市況と為替相場の関係

現在の為替相場は金、原油などの商品市況の影響を強く受けている。米国の金融緩和策、ユーロのギリシャ問題など、さまざまな出来事と深く関係づいているが、その内容について考察していく。

 

米ドルは対ユーロ、対円ともにギリシャ債務問題への不安が一先ず後退しているほか、米QE2終了も織り込まれたことになり、次第にアク抜けを意識した押し目買い意欲が高まりそうである。株主総会が本格化しており、震災の影響や今後の計画が示されるため、見直しの動きも強まることが見込まれる。

 

まずは先物市場の動向に注視。昨日の上昇の要因として、クレディ・スイスやJPモルガン経由による先物の大幅買い越しの影響が挙げられる。クレディ・スイスについてはCTA(商品投資顧問)経由の商いと観測されるが、JPモルガンについては読みづらいところ。短期的な取引として反対売買に向かうか、継続的な買いを続けるかを判断することになろう。

米国株安を受けて利益確定の動きが先行しそうだが、需給調整後は底堅い展開が期待される。米FOMCでの量的緩和第2弾(QE2)の予定通りの終了や慎重な景気見通しを示したことについての驚きはないだろう。バーナンキFRB議長は日本のサプライチェーン寸断の影響といった一時的な影響であり、年後半からの景気回復を見込んでいる。需給状況としては、サプライ回復による生産正常化や復興期待などを背景に、日本市場へ資金がシフトしやすいとみられる。